仙台・気仙沼を視察
現地の税理士、市会議員(税理士)、仙台国税局広報広聴室室長に取材。 遠い復興の道のり、破壊された家屋に声も出ず。
センターではこの「提言」送付に先立ち、提言が指摘している問題点が現地の問題意識とリンクしているかを確認するため、2011年11月14日(月)永沢理事長、本川副理事長、石塚専務理事、岡田理事の4人が日帰りという強行軍ではありましたが、仙台市、気仙沼市を訪問しました。
最初に訪問した仙台税制研究所では佐々木正彦、長谷川睦雄両税理士が対応。税の還付(雑損控除等)の広報は新聞、テレビなどで相当行われているが、高齢者に対する対応などは不十分だと思う。
また、国の広報は相当あるが、自治体は自治体によって相当違いがある。一番の問題は相談会の会場を確保することが困難だということでした。
この後、税務官庁の広報実態を確認するために仙台国税局広報・広聴室 を訪問。応対した工藤繁昭室長は災害関係の局の対応についてパンフレッ ト、チラシ、データを示して詳細に説明。(仙台局のデータはコチラ)「義 捐金が課税されると思い込んで相談に来ない」など特有の原困があると話していました。
一行は2台の車を連ねて一路石巻へ。
道々、震災後 8カ月を経過してなお屋根にブルーシートがかけられ たままの家屋がいたるところに見えました。
石巻は東 北3県の中でも一番の被害が大きいところ。
陸上に打 ち上げられた船舶がまだ放置されたまま吹き始めた寒 風にさらされていました。
また、まばらに建つ家々は流失を免れていますが、 ことごとくが内臓部分は空白。
それぞれ避難所生活と 聞いて声も出ません。
かつて日本でも屈指の水揚げを誇った石巻港。
大きな地盤沈下で海 水面は岸壁すれすれ。既に陸地に大きな水たまりができ、橋をかけて 通行するところもところどころに。
一定の整理はされてきているの が見受けられますが、復興の道のりの長さが窺われました。
最後に訪れたのは、自らも被災され家屋を流失、事務所の移転を余 儀なくされ、避難所のまとめ役としても大奮闘された税理士・石巻市 会議員の庄司慈明氏。
自らの税理士業務復帰は偶然にも一行が訪れ たその日。
実に8ケ月ぶりとか。
国税庁の被害救済広報は素人でもわかるとは言い難く、被災者に対 する呼びかけは圧倒的に少ない。
源泉還付について会社がまとめて税務署と相談しているところはいいが、そうでないところは疑問が残る。
繰越控除は5年というがそれ迄に所得があ るのか。
担税力回復の時点まで考えるべきだ。損害額の算定は簡易計算ばかり強調するが、原則(時価)計算のマニュアルもない。
生活支援法に基づいて支給される金員を損害額から控除すると国税庁は言っている。
極めて問題だ。
そのほか損壊の認定問題など現地ならではの示唆に富んだ問題提起をいただきました。
センターの提言についてはその方向を支持していただきました。
センターでは、今後必要によって補足の提言も考えていく方向で、 今回の「提言」を早急に所要の機関等に送付することを確認して今 回の視察を終えました。
(文責・石塚)
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